胃部内視鏡について

食道・胃・十二指腸を直接内視鏡で見ることで、より正確な診断を行うことができる検査です。必要に応じて、胃粘膜の組織を採取して検査する病理組織検査も実施しています。

胃の断面図

主な所見

胃/十二指腸潰瘍瘢痕変形

胃または十二指腸潰瘍の傷跡です。潰瘍ができると粘膜はひきつれるため変形がおきます。特に胃角部小弯、十二指腸球部は変形のおきやすい場所です。瘢痕は悪性との区別が困難な場合、精密検査を必要とする場合があります。

隆起胃ポリープ粘膜下腫瘍

内腔に盛り上がった所見を隆起といいます。胃ポリープは粘膜の表面が部分的に盛り上がった病変です。粘膜下腫瘍は粘膜下層に腫瘤ができて粘膜の下から盛り上がった病変です。いずれもほとんどが良性ですが、稀に悪性のものもあります。大きさや表面の性状によって精密検査を必要とする場合があります。