眼底について

眼の奥の網膜の血管の状態を観察し、動脈硬化、眼底出血などの有無を調べています。また、白内障、緑内障の早期発見にも役立ちます。

H 高血圧性変化 0~4
S 動脈硬化性変化 0~4
KW 高血圧による細動脈の変化 0~Ⅳ

※数字が大きいほど、変化の度合いが進んでいます。

脳底の動脈

主な所見

白内障

眼球の中の水晶体という透明なレンズが濁った状態を白内障といいます。多くは老化現象で生じます。視力が低下し、霞んで見える、明るいところへ出るとまぶしくなる、ものがダブって見えたりすることもあります。

緑内障

緑内障は眼球内の圧力が高くなるなどの原因で、視神経が障害され、視野(見える範囲)が狭くなる病気です。初期の段階では自覚症状はほとんどありません。放置しておくと失明してしまうこともあります。

眼底出血

網膜の血管が破れて起こる眼球内の出血です。出血が起こる場所により症状のない場合や、視野が欠ける、視力の低下、飛蚊症(蚊が飛んでいるように見える)などがみられる場合もあります。高血圧や糖尿病などがあると発生しやすいですが、これといった原因がなく起こることもあります。

糖尿病性網膜症

糖尿病による網膜の血管障害により、血流が低下することが原因で起こる網膜の障害です。初期の段階では自覚症状がないため、気づかないうちに進行し、眼底出血や網膜剥離を起こして失明する場合もあります。

黄斑変性

網膜の中心部で視力にもっとも関わりが深い黄斑に障害のある状態です。黄斑が損傷すると視力の低下、視野の中心が歪む、薄暗く感じるなどの症状が現れることがあります。高齢者に多く発症することから、加齢による老化現象が主な原因と考えられています。

Attention

40歳を過ぎると目がかすんだり、視力の低下を感じ、老化を意識することが多くなると思いますが、視力の低下は失明の危険を伴う病気が原因で起こることもあります。今までと違った症状が現れたら、眼科医の診察を受けましょう。