子宮卵巣MRIについて
放射線による被曝のリスクがなく、超音波検査より鮮明な画像が得られるMRIで子宮と卵巣の異常の有無を調べる検査です。子宮筋腫や閉経後の子宮体がん、症状のないことが多い早期の卵巣腫瘍の発見に有用です。
子宮の断面図
主な所見
子宮筋腫
子宮の筋肉に発生する良性の腫瘍で月経過多や不正出血、月経痛などがみられることが多く、重症になると貧血や頻尿、腰痛などの症状を認めます。治療を必要とするタイミングを逃さないために定期的な観察が必要です。自覚症状の変化や受診をすすめられた場合、貧血を認める場合は早めにご受診ください。
卵巣腫瘍
閉経前の方では、卵巣は月経周期によって見え方に変化がある臓器です。卵巣腫瘍は小さなものでは症状が現れにくく、経腟超音波検査で見つかることが多いです。大きくなると茎捻転や破裂、感染などを原因とする腹痛を起こすことがあります。卵巣腫瘍には良性・境界悪性・悪性(がん)のものがあり、指摘された場合には精密検査が必要です。必ずご受診ください。