各検査の内容
計測
- 身長・体重
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身長と体重を測定し、やせ過ぎ、太り過ぎを調べています。
- 標準体重
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(身長m)×(身長m)×22で算出されます。「22」はBMIの標準値です。
- BMI
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肥満度を表す指標で、(体重kg)÷(身長m)÷(身長m)で算出されます。Body Mass Indexの頭文字で国際的に使用されている指標です。日本人はこの値が「22」のときに最も病気になりにくいといわれています。
18.5未満: やせ / 18.5〜24.9: 普通 / 25.0〜29.9: 肥満1度 / 30.0〜34.9: 肥満2度 / 35.0〜39.9: 肥満3度 / 40.0以上: 肥満4度
- 肥満度
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(体重kg-標準体重kg)÷(標準体重kg)×100で算出されます。
±10%: 正常 / 20%以上: 太り過ぎ / −20%以下: やせ過ぎ
- 体脂肪
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体重に占めるおおよその脂肪の割合を表します。
- 腹囲
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BMIには内臓脂肪が表れにくいという欠点があるため、メタボリックシンドロームの判定基準には、腹囲の結果が用いられています。
視力
遠距離は5m、近距離は眼とモニター画面の距離とほぼ同じ50cm、または一般のデスクワーク時の視距離として33cmにおける視力を検査しています。
聴力
1000Hz(人の話し声)、4000Hz(電話のベル)程度の音が聞こえるかどうかを調べています。聴取可能であれば「所見なし」、不能であれば「所見あり」となります。
血圧
- 心拍数
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高値(頻脈)の原因には、ストレス、微熱、貧血、低酸素血症などがあり、低値(徐脈)の原因には、甲状腺機能低下、低体温症などがあります。極度の徐脈が続くと疲労感を覚えやすくなり、めまいや頭痛、心不全などの原因となります。
心臓が血液を送りだす時に血管に加わる圧力を測ります。収縮期血圧は心臓が最も収縮した時の血圧で、拡張期血圧は心臓が最も拡がった時の血圧です。末梢の血管が収縮すると血圧は高くなり、血管が拡張すると低くなります。血圧は1日の中でも変動しますので、1~2回の測定だけで高血圧と決めるのは不適当です。間をおいて繰り返し測定してから判断する必要があります。また高血圧は動脈硬化を促進させるので注意が必要です。
脂質
- 総コレステロール
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コレステロールは細胞やホルモンを作る大事な役目を果たしている脂質の一種ですが、多くなり過ぎると動脈硬化を引き起こします。
- HDLコレステロール
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善玉コレステロールと呼ばれ、悪玉コレステロールを運び出す働きがあり、動脈硬化を防ぎます。有酸素運動により増加し、逆に喫煙、肥満により減少します。
- LDLコレステロール
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悪玉コレステロールです。多くなり過ぎると、動脈硬化を促進させます。
- non-HDLコレステロール
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文字通り「善玉コレステロール(HDL)ではないコレステロール」で、動脈硬化に関する指標の1つです。(総コレステロール)-(HDLコレステロール)で算出されます。
- LH比
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(LDLコレステロール)÷(HDLコレステロール)で算出される動脈硬化性疾患の指標の1つです。総コレステロールが正常値でもLH比が高い場合は注意が必要といわれています。
- 中性脂肪
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本来なら身体のエネルギー源となりますが、血中で多くなり過ぎると、動脈硬化を進める可能性があります。太り過ぎや食べ過ぎ、アルコールの飲み過ぎ、運動不足によって高い数値が出ることがあります。
肝・膵機能
- AST
ALT -
体の蛋白質を構成するアミノ酸を作るために必要な酵素で体のあらゆるところにあり、特に肝臓に多く含まれます。肝臓が傷つくと血液中に漏れ出てきます。そのため、AST、ALTともに高い時は肝臓の障害が疑われます。
- γ-GTP
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肝臓や胆道系に障害があると数値が高くなります。特にアルコールの飲み過ぎや肥満により高値を示します。
- ALP
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肝臓や胆道系に障害があると数値が高くなります。また、骨や甲状腺の障害でも高値となる特徴があります。
- LDH
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肝臓に最も多く含まれ、筋肉、肺、血球などにもある酵素です。高値の場合、他の検査と照合し、異常を特定します。
- 総ビリルビン
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胆汁に含まれる色素です。高値だと胆石症、肝機能障害などが疑われます。
- 総蛋白
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肝臓の作業能力、栄養状態のチェックができます。また、腎臓病の時に減少することがあります。
- アルブミン
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蛋白の一種で、この値が低くなると肝硬変、腎臓病の可能性があります。
- A/G比
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血中の蛋白であるアルブミンとグロブリンの比率を表しています。肝臓障害、ネフローゼ症候群などで低下します。
- コリンエステラーぜ
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肝臓で合成される酵素です。肝機能に異常があると値が増減し、低値の場合は肝炎、肝硬変など、高値の場合はネフローゼ症候群、脂肪肝などが疑われます。
- 肝炎ウイルス検査
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肝炎には、ウイルス性肝炎、自己免疫性肝炎、薬物性肝炎、アルコール性肝炎などがあります。肝炎をおこすウイルスとして、日本人にはB型・C型肝炎ウイルスが多く、肝硬変や肝がんの原因になりやすいため、検査を行っています。肝炎ウイルス検査が初めて陽性になった場合、精密検査を行い、現在の肝炎ウイルスの状態を評価する必要があります。
- B型肝炎
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- HBs抗原
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陽性(+)の場合、現在B型肝炎ウイルスを保有していると考えられます。さらに詳しい検査を行う必要があります。
- HBs抗体
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陽性(+)の場合、過去にB型肝炎に感染し、現在は免疫がついている状態を表します。また、B型肝炎の予防接種を受けた方も陽性になります。この結果は陽性の場合でも、さらに詳しい検査を行う必要はありません。
- C型肝炎
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- HCV抗体
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陽性(+)の場合、過去にC型肝炎にかかったことがあるか、または現在感染状態にあるということを表します。C型肝炎ウイルスが体内に現在存在しているかを調べる必要があります。
- アミラーゼ
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主に膵臓と唾液腺から分泌される酵素です。膵臓や唾液腺に異常があると値が上昇したり、極端に低くなったりします。
血液一般
- 赤血球数
ヘモグロビン
ヘマトクリット -
貧血を見つける検査です。赤血球には細胞に酸素を運び、炭酸ガスを持ち去る「ガス交換」をする役割があり、赤血球中に含まれるヘモグロビンが主に働きます。ヘマトクリットは一定の血液量に対する赤血球の割合を表したものです。出血、赤血球を造るのに必要なホルモンの不足、あるいは骨髄の働きが悪くなると赤血球数は減少します。また、原料である鉄が不足するとヘモグロビンが減少し、貧血となります。
- MCV
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赤血球1個の平均的容積量です。赤血球の大きさの指標となるものです。
- MCH
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赤血球1個に含まれるヘモグロビン量を平均的に表したものです。
- MCHC
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赤血球の一定容積に対するヘモグロビン量の比を表したものです。
- 白血球数
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白血球は体内のどこかに細菌による感染があると増加し、これを殺す働きをしています。また、白血球そのものの病気でも増加したり、極端に減少したりします。
- 血液像
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白血球は主に5種類に分類することができます。割合、異常な細胞の有無を調べることにより、炎症や病原菌の感染、白血球の病気を詳しく調べることができます。
- 血小板数
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血小板は出血した際に止血に関わる血球成分です。数が減少すると出血がとまりにくくなったり、青アザができやすくなったりします。
- 血清鉄
フェリチン -
鉄欠乏の主な原因には、消化器からの出血や痔、子宮筋腫や子宮内膜症などによる月経過多、極端な偏食などがあります。だるい、疲れやすい、動くとすぐ息が切れてしまうなどの症状がありますが、徐々に進行すると自覚しにくいこともあります。
尿一般・腎機能
- 尿蛋白
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尿中に蛋白が含まれているかを調べています。陽性(+)の場合、腎臓の障害が疑われますが、発熱や疲労などで一時的に陽性になることもあります。
- 尿潜血
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尿中に血液が含まれているかを調べています。尿中に血液が含まれていると、腎臓、尿管、膀胱、尿道などに何らかの異常がある可能性があります。
- 尿比重
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尿中の成分や体内の水分量に影響を受けます。水分の取り方や発汗によっても値が変わります。尿崩症、腎機能不全などで低くなり、糖尿病、ネフローゼ症候群などで高くなります。
- 尿pH
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健常人の尿は弱酸性ですが、一般に動物性食品過剰摂取後では酸性に、植物性食品過剰摂取後ではアルカリ性に傾くとされています。
- ウロビリノーゲン
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ビリルビン(胆汁色素)が分解されてできるものです。健康な人でも一部尿中に出ますが、肝臓や胆嚢に異常があると、尿中に多く出てきます。
- 尿沈渣
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尿を遠心分離して、成分を顕微鏡で調べる検査です。腎疾患や膀胱疾患について診断します。
- クレアチニン
eGFR
BUN -
クレアチニン、BUNは体内で使用された蛋白質の老廃物の一種で、腎臓の機能が低下すると尿中への排泄が減少し、血液中に増加します。血中のクレアチニンと性別、年齢から計算して「腎臓のろ過機能」を推定する値が、「eGFR」です。eGFRが60未満で3ヶ月以上持続する場合に慢性腎臓病とされ、将来透析になるリスクが高くなります。
電解質
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高値
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低値
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- ナトリウム
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- 高値:
- 脱水症
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- 低値:
- ネフローゼ症候群
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- カリウム
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- 高値:
- 腎不全
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- 低値:
- 下痢・嘔吐・摂食障害
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- クロール
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- 高値:
- 脱水症・慢性腎炎
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- 低値:
- 水分過剰摂取
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- カルシウム
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- 高値:
- 悪性腫瘍
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- 低値:
- 腎不全
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- マグネシウム
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- 高値:
- 尿毒症
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- 低値:
- 甲状腺機能亢進症
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- リン
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- 高値:
- カルシウム沈着
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- 低値:
- 筋肉・神経の障害
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電解質は食べ物として体内にとり入れられ、人間が生きていくうえで重要な役割を果たしています。主に腎臓とホルモンの働きによって濃度が一定に保たれているので、そのバランスがくずれている場合は、腎臓やホルモンなどに異常が生じたことがわかります。
異常値が出たときに疑われる主な病気や状態
梅毒反応
- TPHA
RPR -
梅毒にかかったことがあるかどうかを調べています。梅毒の原因は梅毒トレポネーマという病原菌で、病名は症状にみられる赤い発疹がヤマモモに似ていることに由来します。感染すると全身に様々な症状が出ます。早期の薬物治療で完治が可能です。検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると、長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。
炎症性反応
- 赤沈
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血沈とも呼ばれる検査です。異常の場合、体内に炎症があることがまず疑われますが、様々な病気の可能性も挙げられます。
- ASO
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急性腎炎やリウマチ熱の原因となる溶血性連鎖球菌に感染している可能性を調べています。
- CRP
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体内の炎症や組織破壊のある病気が発生すると血液中で増加します。
- RF
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慢性関節リウマチ、膠原病、結核などの慢性感染症、慢性肝炎、肝硬変、糖尿病、腫瘍性疾患などで高くなることがあります。
内科診察
医師の視診、聴診、触診による診察所見です。
呼吸器
- 肺機能
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- 肺活量
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できるだけ息を深く吸い込んで、思いっきり吐き出した時の息の量です。
- 1秒量
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息を最大に吸い込んで最大に吐き出した最初の1秒間の空気量です。
- %肺活量
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(肺活量÷予測値)×100で算出されます。各個人の性別、年齢、身長に基づいて計算した「肺活量の予測値」に対する肺活量の割合を示しています。
- 1秒率
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1秒量が肺活量の何%になるかを示したものです。息を吹き出す瞬間の量の割合をみます。この率が低い時は、吸い込んだ息を早く吐き出すことのできない病気(肺気腫・喘息など)を疑います。
- %1秒量
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性別、年齢、身長から求めた1秒量の標準値に対する割合です。
- 肺年齢
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肺の働きが年齢相応かどうかを確認する目安です。肺年齢が実年齢より19歳以上高い場合、何らかの肺機能障害があることが多いといわれています。専門医にご相談ください。
- 喀痰細胞診
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痰の中に細菌やがん細胞が含まれているかどうかを調べる検査です。X線では見つかりにくい肺門部のがんや肺結核、肺炎、気管支炎などの発見に役立ちます。
クラスの分類と判定
Ⅰ・Ⅱ: 陰性 / Ⅲ・Ⅲa・Ⅲb: 疑陽性 / Ⅳ・Ⅴ: 陽性
- 胸部X線
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肺や気管、心臓、大動脈などの異常がわかります。また、側わん症(背骨の歪み)、肋骨や背骨の骨折の跡などがみられることもあります。
- 胸部CT
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X線断層撮影により、肺がんをはじめとする胸部の病変の有無を調べる検査です。胸部X線検査では心臓や骨などに隠れて見えづらい部分も鮮明な画像で見ることができます。
循環器
- 心電図
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心臓の収縮、拡張の時に起きる微小な電流の変化をからだの表面に装着した電極から検出し、波形として記録したものが心電図です。心臓の筋肉の異常、不整脈、心臓肥大などがわかります。
- 心臓超音波
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超音波をあて、直接画像で見ながら、心臓の形状、弁や心房・心室の動きを把握して異常の有無を確認することができます。同時に、血液の流れも観察して逆流等の異常の有無を確認します。弁膜症、心筋症、狭心症、心筋梗塞、大動脈瘤、心膜炎などの診断に役立ちます。
- 血管年齢
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- baPWV(血管の硬さ)
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しなやかな血管は第2の心臓としての役割を果たしています。baPWV値が高い(脈波伝播速度が速い)ほど、血管や臓器への負担が増すため、心血管病のリスクは大きくなります。
- ABI(血管の詰まり)
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ABI値が低いほど、足の動脈の狭窄の可能性が高くなります。また、心臓や脳といった他の臓器障害の併発リスクも大きくなります。1.4以上の場合、血管の中膜石灰化が疑われます。
消化器
- 胃部X線
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バリウムを飲みX線撮影することで、胃及び食道・十二指腸の一部を写し出します。臓器の形の変化や異常(炎症、潰瘍など)がわかります。
- 胃内視鏡
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食道・胃・十二指腸を直接内視鏡で見ることで、より正確な診断を行うことができる検査です。必要に応じて、胃粘膜の組織を採取して検査する病理組織検査も実施しています。
- ペプシノゲン
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胃粘膜の老化(萎縮性胃炎)の程度がわかります。老化があった場合、胃がん発生高危険群に入ります。陽性の場合はX線検査の結果に関わらず、内視鏡検査をおすすめします。
- Hピロリ
IgG抗体 -
胃、十二指腸潰瘍と関係の深いピロリ菌の有無がわかります。ピロリ菌陽性かつ潰瘍のある方や潰瘍がなくても症状の強い方は専門医にご相談ください。
- ABC分類
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胃粘膜萎縮(老化)マーカーのペプシノゲンと胃潰瘍、十二指腸潰瘍の主な原因と考えられているヘリコバクターピロリIgG抗体を組み合わせて、胃の健康度をABCDの4群に分類するのがABC分類です。
- 便潜血
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消化管からの出血の有無を調べる検査で、消化管に出血があれば陽性(+)になります。特に大腸がんの早期発見に有用な検査方法です。
- 大腸内視鏡
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肛門から内視鏡を挿入して大腸と小腸の一部を観察する検査です。発見できる疾病は、大腸がん、大腸ポリープ、炎症性腸疾患(クローン病)、潰瘍性大腸炎、大腸憩室症、虚血性腸炎など多岐にわたります。特に、大腸がんの早期発見に最も有用な検査方法です。
- 腹部超音波
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超音波を使用し、腹部の状態を調べる検査です。対象となる主な臓器は、肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓で腫瘍、ポリープ、炎症、結石などの異常を発見できます。
- 腹部CT
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X線断層撮影により、腹部の臓器の病変の有無を調べます。ガスや脂肪のために超音波検査では鮮明な画像が得難い深部の臓器の検査が可能です。
頭部・頚部
- 脳MRI
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脳全体の詳細な断面像を撮影します。まだ自覚症状が現れていない小さな脳梗塞や脳腫瘍、脳出血などを発見することができます。また、その発生部位や大きさなどが詳しくわかります。
- 脳MRA
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脳の血管を立体画像として写し出します。脳梗塞の原因となる脳動脈の狭窄や閉塞、くも膜下出血や脳出血の原因となる脳動脈瘤や血管奇形を発見することができます。
- 頚部MRA
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頚部の血管を立体画像として写し出します。脳へ血液を送っている頚動脈の狭窄や閉塞などを見つけることができます。頚動脈の状態を確認することで、脳血管疾患のリスクを知ることができます。
- 脳萎縮度検査
[VSRAD] -
脳のMRI画像を利用して記憶を司る「海馬」の萎縮度を測定し、早期アルツハイマー型認知症の発症リスクを判定する検査です。正常脳との比較で評価します。
脳萎縮の強さを表す指標/0~1: 脳萎縮はほとんど見られない/1~2: 脳萎縮がやや見られる/2~3: 脳萎縮がかなり見られる/3~: 脳萎縮が強い
- 頚動脈超音波
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頚動脈は心臓から脳に血液を送る大切な血管です。ここにプラークや血栓ができると、脳梗塞の原因になる場合があります。また、頚動脈だけでなく、脳や心臓をはじめ全身の動脈硬化の程度を推定することができます。
眼科
- 眼圧
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眼球内の圧力を調べています。緑内障の診断に欠かせない検査です。
- 眼底
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眼の奥の網膜の血管の状態を観察し、動脈硬化、眼底出血などの有無を調べています。また、白内障、緑内障の早期発見にも役立ちます。
- H高血圧性変化
- 0~4
- S動脈硬化性変化
- 0~4
- KW高血圧による
細動脈の変化 - 0~Ⅳ
- 数字が大きいほど、変化の度合いが進んでいます。
内臓脂肪
- 内臓脂肪CT
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メタボリックシンドロームの主な原因は内臓脂肪の過剰蓄積です。多い・非常に多いと判定された場合、運動、カロリー制限を行い、減量することをおすすめします。
100cm2以下: 正常/100〜150cm2: 多い/150cm2以上: 非常に多い
前立腺
- 前立腺MRI
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骨盤部のMRI画像を利用して前立腺の異常の有無を調べる検査です。CTよりもさらに鮮明な画像が得られるMRIはごく小さな病変でも確認することができるため、早期の前立腺がんの発見に役立ちます。
乳房
- 乳房視触診
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乳がんを発見するために、乳房や腋の下、頚部のリンパ節にしこりがないか、また乳房や乳頭に異常がないかを視触診します。
- 乳房超音波
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超音波で乳がんや乳腺症、腫瘍など、乳腺内の病変を見つける検査です。若い年齢で乳腺の発達している人ではマンモグラフィより異常を発見しやすいとされています。
- マンモグラフィ
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乳房を上下・左右に挟んで、乳腺をX線撮影する検査です。触診ではわからない、小さな石灰化を有し腫瘤を形成しない乳がんの発見を得意とします。
カテゴリー1: 異常なし/カテゴリー2: 良性/カテゴリー3: 良性、しかし悪性を否定できず/カテゴリー4: 悪性を疑う/カテゴリー5: 悪性を強く疑う
子宮・卵巣
- 婦人科内診
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子宮の大きさ・傾き具合、子宮筋腫などの大きな腫瘤の有無などを診察します。
- 経腟超音波
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子宮筋腫や卵巣腫瘍、子宮奇形、子宮内膜症の一部などがわかります。また、腹水の貯留の有無、子宮内膜増殖症、子宮体がんの疑いがないかどうかを観察します。
- 子宮卵巣MRI
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放射線による被曝のリスクがなく、超音波検査より鮮明な画像が得られるMRIで子宮と卵巣の異常の有無を調べる検査です。子宮筋腫や閉経後の子宮体がん、症状のないことが多い早期の卵巣腫瘍の発見に有用です。